ライフステージごとの口腔ケア!!第4弾
ライフステージごとの口腔ケア!!第4弾
こんにちは。院長の井上です。
最近寒くなって朝晩の冷え込みが厳しくなってきましたね。インフルエンザの予防接種は受けましたか?
私は昨日やっと予防接種受けてきました。
普段は毎日何十回と注射を打っていますが、、、打たれるのは緊張しますね(笑)
患者様の気持ちがよく分かる1日でした。
さて
今回は矯正治療についてお話します。
お子様の歯並び。じっくり見たことありますか?
お子様の歯並びでガタガタになったまま様子を見ていくと当然歯並びにどんどん支障が出てきます。また歯並びだけでなく、顔の骨格・話し方・食べる力(咀嚼)などにも影響が出てきます。
しかしそういった場合でも、小さなお子様から『歯並びが気になる』などという訴えはほとんどありません。
また『噛みにくい』『しゃべりにくい』などといった日常生活での動作に関しても気づくことはありません。
5歳までのお子様ならなおさらの事気づくことは無いでしょう。
こういった場合3歳検診や幼稚園・小学校の歯科検診等でひっかかってくることもあると思いますが、一番の気づきはお母様・お父様です!!
毎日の歯磨きの時や、話し方などお子様とのスキンシップの中でお子様からの小さな信号をキャッチして、お子様の大切な笑顔のために!しっかりと考えてあげる事が一番大切だと考えます。
矯正の時期
矯正をする時期はお子様の歯並びに気づいたときからです。
とは言っても、あまり小さなお子様だと歯の型取りや装置を入れることができないため、早いお子様でも4歳~くらいです。
この時期から始める矯正治療は子供の矯正で『矯正早期治療』と言い、お子様の成長発育を利用した治療になります。
早く治しておきたい『反対咬合』(下の歯が上の歯より前に出てしまうかみ合わせ)などは、できる限り早めに治しておかないと顎の成長に影響が出てきます。
矯正早期治療で行うこととして
1:不正咬合の原因の除去(舌の悪い癖や唇を咬む癖などを取り除きます)
2:永久歯が萌出できるような顎の発育
3:上顎・下顎の発育をコントロールする
などといったところで、大人の矯正と比べて
歯を抜かずに治療する
取り外しの器具で、虫歯になりにくくする(固定の装置を選択する場合もあります)
また
お子様の成長発育を利用するため
治療期間が長くなる場合もあります
虫歯のリスクが上がる事や
取り外しの装置なので、ご両親の協力とお子様のやる気に大きく影響される
といった事が言えます。
10歳までのお子様の場合は舌の悪い癖や唇を咬む癖など、口の周りの筋肉がまだ発達していないのと、どのようにしたらいいのかが分からないので自分なりに落ち着く癖が多くみられます。
こういった場合はこの問題になっている悪い癖を取り除く必要が出てきます。
『口腔筋機能療法』といった口の周りの筋肉の治療も必要になってきます。
お母様・お父様は是非今日から歯磨きの時でも良いしスキンシップの時に少しだけお子様の歯を見てあげてください。何か信号が見えるかもしれません。