ライフステージごとの口腔ケア!!第5弾 幼稚園~小学校低学年
こんにちは。 院長の井上です。
今回は、ライフステージにおける口腔ケア!!第5弾 です。
この幼稚園児の時期は乳歯列が完成し、比較的大人と同じ食事ができ、硬いものも食べられるようになります。
小学校にあがる時期には6歳臼歯が生え始め、前歯が永久歯へと生え変わる時期でもあります。
この時期は、好き嫌い無くよく噛んで食べることを心がけましょう。
また幼稚園などではお弁当を持っていき、自分一人で食事をするようになります。
食事のマナーや、食べるときの姿勢、食具の使い方などを覚えていく時期です。
お友達とおしゃべりをしながら食べる楽しい食事が始まる一方、食べる速度、食べ方など自分の良い点、悪い点に気づくきっかけがあります。
お家の中でもしっかりと習慣づけていければと思います。
また『食事と間食の規則的な習慣づけ』が大切で、虫歯予防だけでなく規則正しい生活の基本になってきます。
食事はマナーや姿勢の基本的なことが最初に身につけば、あとは楽しく美味しくいい匂いのする楽しい時間だということを学ぶのが大切だと思います。
なかなかうまくいかないことも多いし、つい『なにしてるの早く食べなさい』など食事はなかなの重労働イライラ項目の一つだと思います。
お子様はぐずぐず言ったりしますが、できる日もあれば出来ない日もあります。
なるべく楽しく!楽しく!楽しく!
お子様の口の発達
子供は口を使った遊びが大好きです。
シャボン玉・にらめっこ・コップでぶくぶく・口笛などです。
コップでぶくぶくは大好きですよね。これは決して悪いことではありません、
ただ食事中にするのはダメですが、、、
唇の運動にはとても良い運動です。
よく口をポカンと開けたまま閉じられないお子様がいらっしゃいます。また食事中口からボロボロと食べ物をこぼしてしまう。上手に発音できないなど。
そのような場合はぜひブクブク遊びや、口笛をお父さん、お母さんと一緒に遊びながらやることで口腔周囲筋が発達し、改善が期待できます。
6歳臼歯を虫歯にしない
小学校に入って間もなくすると、乳歯の一番奥に最初の永久歯が生えてきます。
6歳臼歯とも呼ばれる6番目の永久歯です。
生え始めの歯は柔らかくすぐに虫歯になってしまいますので注意が必要です。
6歳から生えて一生使わないといけないので大切にしたいですね。
さらにこの頃は間食も増えて、ハブラシもご両親の協力が必要になってきます。
ですから口腔内の環境も悪くなりやすく虫歯になるにはもってこいの時期になります。
予防対策!!
① フッ素洗口(自宅)及びフッ素塗布(歯科医院) 2つの併用
② シーラント処置
③ キシリトールの活用
といった3つの予防対策があります!!
① フッ素洗口(自宅)及びフッ素塗布(歯科医院)
フッ化物が虫歯の予防に効果的だということはお聞きになった方も多いと思います。
最近では歯磨き粉にもフッ素入りという具合に記載がされていたり、また1歳半検診でフッ素を塗りますか?と聞かれます。
歯にフッ化物を作用させることで歯の表面にフッ化カルシウムの層を作り虫歯を作りにくくします。
また、歯科医院で塗る高濃度フッ化物と、自宅でもできるフッ素ジェルやフッ素洗口を併用することで効果が上がる事も報告されています。
② シーラント処置
永久歯の奥歯はかなり複雑な溝が多数あります。この複雑な溝を虫歯になる前に埋めてしまうというのがシーラント(予防填塞)です。
このセメントにはフッ化物が入っているので、セメントが溝にすり込まれてから歯の耐酸性を高めるフッ素イオンが長い時間少しずつ放出されます。
生え始めの柔らかい歯の溝に効果的で歯が硬くなるまで守ってくれます。
③ キシリトールの活用
キシリトールの特徴は、砂糖と同じくらい甘く虫歯菌の餌にならないので虫歯菌の数が減少します。よって虫歯菌が作る酸の発生が抑えられますので虫歯が減ります。
また、歯の石灰化を促進し歯を丈夫にします。
キシリトール入りのガムなどは、それ自体を噛むことで唾液の量が増え口腔内の環境が良くなります。
1日3回で毎日続けると効果が期待できます。