妊婦から高齢期までのお口のお役立ち情報!!
こんにちは。
井上歯科クリニック 院長の井上です。
今回は
色々と変化が多い妊娠から出産、お子様の胎児期、幼児期、学童期と成長していく中で気をつけるべき点や、知っておきたい情報、お役立ち情報を配信していきたいと思います。
また成人期以降は歯周病などで歯が喪失してしまう方も少なくありません
そうなってしまうと入れ歯への対応が必要になってきます。
高齢期以降は介護などご家族の方も知っておいたら良い情報など順次アップしていきます。
まずは、
①妊娠期
妊娠期のお口のケアで大切なこと
妊娠により身体だけでなく女性ホルモンの分泌増加によってお口の中に変化や違和感が生じてきます。お口の中は自分ではなかなか見るのは難しいですよね。
やっぱりお口や歯の事は二の次、三の次となってしまいます。
まずは日々の生活の中でお口の中の健康も意識してもらう事が大切だと思います。
患者様用の鏡などもあるので、便利グッズのひとつとしてご利用されても良いかも!
自分で見たり、ご夫婦で見たりしてもいいかもしれませんね。
妊娠期には女性ホルモンのプロゲステロンの分泌が増加する影響により妊娠5週頃より「つわり」が始まります。その程度や期間は妊婦によって様々です。また唾液中の「酸性ホスファターゼ」が高値となり酸性に傾くため、嗜好や味覚に変化がみられてきます。
このような状況から食事がしっかり摂取できずに間食の回数が増える妊婦も多いです。
歯磨きの習慣も日頃1日3回磨いていた人も「えずく」事が増えあまり積極的ではなくなります。
というか歯ブラシを口の中に入れられない妊婦さんもいます。
(約3割の妊婦さんが歯磨きが辛いと言います)
少し話しがそれますが、「つわり」が出てきたので紹介します!
先日クリニックのスタッフ皆でバス旅行に出かけました
鳥取までカニを食べに行くツアーに申し込んだのですが、添乗員さんから、乗り物酔いに効くツボがあるというのを聞きました。
海外では一般的みたいです。。
そのツボ!二日酔いや『つわり』にも効果があるらしいです!
『内関』と言うツボみたいです。
とりあえず押してみました。。あっ!!つわりじゃないですよ、乗り物酔い防止です
効果はプラシーボ効果的な意味合いで何か気分が楽になった感じがします。
おそらく効果があったのでしょう。
皆さんも是非試してみてください。
それ以外にも「つわり」に効果があるツボはたくさんあるみたいです!!
『天柱』 『中かん』 『外関』 『合谷』 『足三里』 『裏内庭』
一度調べてみてください。
妊娠中のその他の症状として、
唾液がネバネバし、本来食べ物をお口の中から綺麗に流してくれる作用(自浄作用)があるのですが、それが低下してしまいます。
その為虫歯や歯周炎のリスクが高まります。
また歯周病原性菌であるPi菌(プリボテラ・インターメディア)という長ったらしいいかにも悪そうな菌が女性ホルモンにより活性化されるため歯周病のリスクも高まります。
妊娠初期の妊娠性歯肉炎や中期の妊娠性エプーリスなどでは特徴的に見られる変化ではありますが、出産後はほとんど消失することが多いです。
体調の不安定な日が続きますが、ご自分と同じ悩みを持っている方が多くいらっしゃることで安心して頂けたらと思います
「歯磨きの対策方法」としては
ブラッシング(歯磨き)は食後と決めないで体調が良いときに行いましょう。
歯ブラシのヘッドは小さめで、スリムヘッドなどが書いてある歯ブラシが良いです。特におすすめはバトラー社の歯ブラシは薄く小さいです。
サンスターよりお借りしました。
他には ピセラ がオススメです。
こちらは女性のために作られた歯ブラシ!
コンパクトヘッドで動かしやすく
ゆるやかなカーブネックで奥までしっかり届きます。
ラバーグリップで手にフィットします。
5種類のカラーバリエーションもあり可愛いデザインです。
入浴時などリラックスしながら行うとスムーズに出来るかもしれません。
歯磨剤については気分をリフレッシュできる効果があるので気持ち悪くなければ使用しても構わないです。
歯磨きが出来ない時はデンタルリンスなどを利用してもいいかも。
妊娠5ヶ月~7ヶ月が安定期とされていますので、お口の中もこの時期が一番治療できる時期です。
しかしあまり積極的な治療は避けることが多いのも事実です。妊娠5ヶ月で一度歯科検診に行くことで、何か問題があるかDrに診てもらうことが大切です。